2016年8月5日から12日、早期体験プログラムで私は複数の文化が混在した国・マレーシアを訪れることになりました。具体的な報告の前に、なぜ私がマレーシアコースを選んだのか少し話させて頂きます。
もともと、東南アジアよりヨーロッパあたりに幼い頃から興味があったのですが、世界史を勉強するとともに、イスラーム美術であるミニアチュールや植民地になった歴史を持つこと等を知っていき、距離は近いものの日本とは全く違う東南アジアも学んでみたいと思いました。今回の旅はエコツーリズムが中心ですが、交流文化学科ということで日本との文化の違いや、きっかけである歴史を通した魅力の方もたくさん書かせていただきますので、ぜひ想像しながら読んでくださると嬉しい限りです!
今回の旅は、しょっぱなからトラブルの連続で、空港のゲートを自分たちで探さなければならなくなってしまい異国の地で掲示板も読めなく不安なきもちでいっぱいでしたが、何とか研修のメインの地、トレンガンヌに到着することが出来ました。空港の様子等について少し言うならば、首都クアラルンプールということもあって日本でもお馴染みの店舗が連なっているということが印象的でした。しかし、使っている色使いがとても派手で看板等も日本とは大分変わっていました。
トレンガンヌは比較的自然の多い方で、建物もあまりありませんでした。こちらの地では幾日かを通してたくさんの自然やアクティビティを経験させていただいたのですが、東南アジアならではの自然であると思ったのは、KENYIR LAKEに訪れた時でした。この日はモーターボードに乗って、東南アジア産の花を見たり、健康に良いと言われている茶を飲まさせていただいたのですが、その間ボート上でたくさんの鳥の泣き声を聞きました。クオクオという感じの鳴き声等が聞こえたりして、私が観ることのできた鳥は赤・白などの色をしており縦に飛び、しっぽの部分が着物のように綺麗に広がっており、まさに異国の見知らぬ地にいることを実感させられました。また、そこでの土の色がとても赤く、また水の色が緑がかっており日本では決して見られない光景でした。メインで観察したものの驚くことばかりでしたが、なにも注目が集まっていないなかで、新しい発見を求めてみるというのも旅の極意ではないでしょうか。
また、海にも何回か行かせていただきました!海はメンバー全員が特に期待していたものであり、実際に想像以上の水の綺麗さで一同大はしゃぎでした。今回はシュノーケリングを体験したのですが、潜ってみると底一面になんとサンゴ礁が!サンゴ礁といっても形などがそれぞれ異なり観察し甲斐がありました。また、底には多くの小魚から中位のサイズの魚がたくさん泳いでいるんです。色もとても綺麗で水の中であってもきれいな青や、ところどころにあるオレンジ色の斑点模様などがとても鮮明に見れました。餌を与えて目の前で魚が食べているのを観察できたのですが、たまに指を突かれたりもして本当に近い距離で泳ぐことが出来ました。食べたら美味しいのかと考えてしまったのを忘れてしまうぐらいに!
また、レダン島ではなんとウミガメと触れ合う機会を頂きました!しかも成熟したウミガメではなく今回は赤ちゃんウミガメ!島を所有している大学のスタッフさんが砂を掘ると下の方から生後数ヶ月の赤ちゃんウミガメがほんとのたくさん出てきました。多すぎて、踏んだりけったりしている様子がとてもおもしろかったです。これらの赤ちゃんは後数ヶ月して海に放すそう。マレーシアには数種のウミガメが生息しているそうですが、今回訪れた島には二種類生息しているものの、絶滅が危惧されているそうです。ウミガメは希少なイメージが強いですが、生まれた温度の差で性別が変わってくるのどの豆知識も教えてもらい本当に良い機会になりました!
また、今回東南アジアを味わえたこととして強く覚えているのが、市場やチャイナタウンに行ったことです。
雰囲気がとても独特で、正直治安があまり良いイメージではなかったので緊張しました。実際行ってみると、商品が高く積んであって日本人が気にする清潔さがあまり求められていないように感じました。売っていたものとしては、ホンモノそっくりのサンダル・お菓子・食べ物でした。中でも驚いたのが、そこで条約で規制されているウミガメの卵がたくさん売っていたことでした。初めてみましたが、ところどころ凹んでいて味は想像出来ません。。。もちろん違反であるのですが、私が特に戸惑ったこととして、同時に市場などでウミガメグッズがたくさんうっていたことでした。Tシャツやぬいぐるみなどがたくさん売っていて、おそらく観光要素の内の一つであるのにも拘わらず、その資源を失わせてしまう卵乱獲の証拠が同じ場所に売っている光景にとても違和感を感じました。また市場にはたくさんの染め物が売っており、日本の繊細な柄とはひと味ちがう大胆な柄が目立ちました。
また今回楽しみしていたものの一つであるイスラーム教との出会いもとて良いものとなりました。トレンガンヌにもたくさんのモスクがあるわけですが、なかでも一番代表的なのはクリスタルモスクというものです。見る前は、ホンモノのクリスタルのように透明なのかと思っていましたが、実際に見てみるとモスグリーンのプラスチックのような素材でできていて驚きでした。しかし、夜にライトアップされたモスクの様子はとても幻想的でクリスタルのように輝いていました。他の場所にあるモスクには入らせていただいたのですが、原則ローブを来なければならず、なんといってもモスク内に男女で入れる部屋が分かれていることに驚きを感じました。ほかにも公園で小さなモスクの複製を観たわけですが、その中にはイスタンブールやインドにあるものもあり他のイスラームの国にも行きたいという意欲を掻き立てられました。
マレーシアの首都:クアラルンプール
クアラルンプールはトレンガンヌとうってかわり日本とほぼ代わりませんでした。しかし、なんといっても匂いが気になりました。東京も臭いといいますが、独特な香りが漂っていて最初は戸惑いました。
しかし初日にみた、ツインタワーはイルミネーションがとても綺麗で、東南アジアのイメージを近代的なものへと変えるきっかけになりました。その日はチャイナタウンにも訪れましたが、いわゆるパチもんがズラリと並んでました。どれもホンモノそっくりで目を疑い買いたくなりましたが今回は我慢。。。しかしそこでしかみられない商売技術を拝見させていただきました。また、近くのモールでは人生初の値切り体験!あまり上手くは行きませんでしたが、それでもすこし値切れた事に値段に厳格な日本との差を感じました。
二日目にはインドの文化が反映されているバトゥ洞窟にいかせていただきました。インドの神話が実際に彫刻になって表され並んでいましたが、派手な色使いの組み合わせがとても印象的でした。かわいいおさるさんにも遭遇!そしてなんといっても私個人的に5つ星ホテルに見学に行かせていただいたことがとても嬉しかったです。宿泊させていただいた、ル・メリディアンをはじめ幾つか訪ねましたが、とりわけ気に入ったのがマジェスティックホテルです。ヨーロッパの雰囲気を漂わせるホテル内の部屋をはじめ、カフェやバー、理髪室を見学させていただきました。白を基調とした高貴な雰囲気がただよいとても魅力的でした。そこでは美味しいアフタヌーンティーも戴きながら優雅な時間を過ごし、次回来る時は宿泊してみたいと思うほどでした。しかし、泊まらなくても充分にリラックスし楽しめる要素が詰まったホテルです。
今回は初東南アジアという事でとても不安な要素がはじめは多く浮かびました。しかし現地の大学生に本当に良くしてもらい助けられながら、充実した日々を過ごすことが出来ました。i phoneSEを観た時の驚きの表情など時には日本人との物に対する価値の違いや電車の時刻に対するゆるさ、寮でお湯がでないなど違いを感じましたが、良い経験をすることが出来たと思います。今回学んだことを今後の学業に活かしていければと思います。
福永
posted by 福永萌水 at 23:58| クアラルンプール ☁|
早期体験
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